清瀬あんず🍑デート風景。

レンタル彼女 CLAXXIC清瀬あんずです🍑
今回は撮影会レポ!
以前のものは結構Twitterにも載せてるので良ければ見てみてくださいね👀
Twitter:@CLAXXIC_anzu
今回はいつもとは違い、物語風にしてみました。こう言ったお話?みたいなのは初めてだったけど楽しかった!
拙文ですが、よろしければ実際のデートを想像しながら見てみてくださいね👀
彼女とのデート 昼のピクニック
♡♡♡
待ち合わせの駅から5分ほど歩くと、綺麗だがどこか懐かしい公園があった。
そこは東京とは思えない、自然豊かな場所で、
家族連れ、カップル、一人でのんびりする人、、色んな人が、それぞれの楽しみ方をしている。
ぼくたちはそんな彼らに溶け込んでるようだ。
ヒールが高いのに彼女はどんどん進むので、心配でヒヤヒヤしてしまう。転ぶなよ、と思いながら目が離せない。
手を繋げたらいいのだけど、残念ながらまだ手は繋いでない、いや、繋げない。だってぼくの心臓の鼓動は、自分でも聞こえるほど大きくなっていたから。
「東京にもこんなところあるんだね!」
そんな苦しい胸中もいざ知らず、無邪気にはしゃぐ彼女の名は清瀬あんず。
徐にピクニックシートを広げ、自分に隣に来るよう催促する。「ここおいでよ」
うん、と静かに頷くも、内心は心踊りながら、ぼくは彼女の隣によいしょ、と腰をかけた。
そして彼女は、ぼくの隣で笑顔で僕の話を聞いた。
それは本当に、たわいもない話だ。昨日何があった、最近ハマってること、こんなところに行きたい、とかオチも爆笑も何もない、ただの徒然日記。
普段だったら周りの雑音にかき消されるような、そんな話だけど、
彼女はうんうん、と頷きながら、時折あははっと笑って聞くのだった。だからだろうか、ちょっとした愚痴も、ここではつい口をついてしまう。
不思議な空間だ。
しばらく話していると、ふと彼女が指をさした。「みて!」
ぼくがそちらへ顔を向けると、なにかが飛び跳ねた。「魚だよ!すごいね!」
あんずは不意の出来事に興味をそそられたようだ、笑顔でぼくにまたはねた、とか報告してくる。魚なんかよりぼくを見てくれよ、とも少し思いつつ、楽しそうな彼女を座ってぼくは眺めていた。
十二分に魚を堪能したのちあんずはシートに戻ってきた。満身創痍らしい。
その頃にはもうあたりは少し寒くなっていた。
帰るにはまだ早い時間だが、彼女は立ち上がって、ピクニックシートを片付けている。
駅で少し遊ぶのかな、と思っていたらあんずは手を差し出して言った。
「手。繋ご」
「えっ、」
驚いた。まさか女の子から言われるとは。
それはまるでぼくの心を見透かしていたかのように。
息を呑む。
女の子の、手。
ぼくは彼女の手をそっと、握ってみた。壊れないように。
彼女の手は少し冷えていて、細かった。
ちゃんと食べてるのか、寒くないか、嫌じゃないか、ぼくは汗かいてないか、色々心配事を聞きたくなる。
けど今は。
このまま、静かに、手を繋いで帰ろう。
言葉はいらない。
必要なのはたった2人。
♡♡♡
おしまい